アトピーが治るスキンケア方法10選
季節や時期を問わず常に肌が乾燥してかかずにはいられないほどのかゆみに襲われるアトピー。
大人でも耐えられず夜中にかきむしってしまい、朝起きたら布団が血だらけになることもあるほどで、子供ならなおさら我慢できません。
アトピーにはステロイドの軟膏が効果があるとされ、皮膚科に行くと症状の強さによって強さの違うステロイド軟こうを処方されることが多いです。
しかし、ステロイドは副作用の怖さもあり、使用をためらう人も増えているのです。
アトピーになる人の多くはアレルギー体質を持っていることが多く、アレルギーや何らかの要因で皮脂の分泌が少なくなり、肌のバリア機能が低下することから、外部からの刺激に弱くなり、湿疹やかゆみを引き起こします。
ひどい状態のアトピーはきちんと皮膚科で治療しなければなりませんが、症状が軽区病院へ行くほどでもない人は、生活習慣や入浴方法を少し変えるだけでアトピーを改善させることが出来るのです。
ここではアトピーが治るスキンケア方法について紹介していきます。
アトピーだけれどなかなか病院へ行けない、もしくは病院へ行くほどでもない人や、あtピーを予防したい人はぜひ参考にしてみてください。
見出し
アトピー肌になる原因
アトピーにかかると、手も離せないような激しいかゆみや湿疹、かぶれなどが体の至る所に発生します。
本来は肌のバリア機能がまだ完成していない乳幼児に多い皮膚疾患なのですが、近年は大人もアトピーになる人が増えています。
アトピーを引き起こす要因になるものには遺伝や食べ物のアレルギー、花粉やハウスダスト、カビなどさまざまなものがあります。
特にハウスダストはハウスダストそのものも要因になるのですが、ハウスダストに潜むダニも要因になってしまうのでアトピーの要因の中でも高い割合を占めています。
アトピーはアトピー体質が遺伝して起きると考えられていましたが、最近では遺伝によるアトピーは少なくなり、生活習慣や食生活の変化、ストレスの増大などが要因となるアトピーが増えています。
2~3歳ころまでのアトピーは消化器官が未熟なために、卵の卵白や牛乳、乳製品、大豆や大豆製品、穀物などに含まれる、アレルゲンとなるたんぱく質に過敏に反応することによって起きやすくなります。
これらのアトピーは消化器官が整い、アレルゲンに反応しにくくなると治まることが多いのが特徴です。
大人のアトピーは緊張やストレス、悩みからくる心身の過度な疲労からくるものが多いです。
アトピーの要因になっている心身的な疲労から解放されれば治まることもありますが、いったんアトピーになった肌はバリア機能が低下しているためなかなか治りにくく、心身の疲労もなかなか回復させることは難しいため、大人のアトピーはなかなか治りにくいとされています。
アトピーが治るスキンケア方法10選
アトピーの治療法は原因や体質、症状などで変わってきます。そのため、まずは自分のアトピーがどの程度のものなのか理解しておきましょう。
アトピーの程度を知るための判断の目安は次の通りです。
- 軽度
皮膚炎の状態が軽く、体調の変化や生活習慣の改善などを行うとすぐに症状が治まる程度。
- 中等度
炎症や赤みが強く、皮膚が硬くなっている状態の場所が全身の10%未満である場合。かゆみで眠れなかったり、かぶれや湿疹が見た目でもわかるほど出てきます。
- 重度
強い炎症や赤みが全身の10~30%に達している状態で、炎症も中等度よりひどく、かゆみや炎症の痛みで日常生活に支障をきたすほか、精神的なダメージも出現します。
- 最重度
強い炎症が全身の30%以上に表れているケースで、病院による治療が欠かせないほどひどい場合をいいます。
最もひどい場合には入院しステロイドの点滴や内服薬を処方されることもあります。
以上のアトピーの程度の見極め方を知ったうえで、軽度や中等度の人たちのアトピーが治るスキンケア方法について紹介していきます。
記録をつける
アトピーの人たちは無意識のうちにかいてしまっていることが多いです。そこで皮膚をかいてしまったときに記録をつけるようにします。
記録をつけることによって肌をかくことに意識が集中し、無意識にかきむしったりすることが少なくなります。また、自分がどのようなときにかいているのかを記録しておくことで、そのような場面を避けることでかくことを避け、肌のバリア機能を強化させることでアトピーが治っていきます。
良質な汗をかく
普段エアコンの環境に慣れてしまい汗をかかないでいると、汗腺の中に不純物が入り込んだり、汗腺が衰えて良質な汗をかくことが出来なくなります。
運動などで良質な汗をかくことで、汗腺を活性化し、体内の不純物の排せつをスムーズにするほか、肌を潤す働きをする皮脂の分泌も正常化します。
入浴の時塩素除去を行う
アトピーで皮膚科を訪れる多くの人が、入浴の時アトピーが悪化することで悩んでいます。蛇口から出てくるお湯は塩素が強く、アトピーで弱った肌には大敵です。
そこでシャワー浴をやめ、浴槽にビタミンC(アスコルビン酸)をスプーン小さじ1杯入れてお風呂のお湯の塩素除去を行います。
規則正しい生活習慣
睡眠不足は肌に悪いという話をよく耳にしますが、規則正しい生活習慣を心がけることで睡眠不足も解消され、肌のターンオーバーも活性化していきます。
また、アトピーの要因ともなっているストレスも軽減させることが出来ます。
早寝早起きを心がければ成長ホルモンが分泌される22時から2時までのゴールデンタイムをしっかり休むことが出来、肌を強くすることが出来ます。
水道水の塩素除去
日本の水道水は安全といわれ、水がおいしい地域では蛇口から出る水道水をそのまま飲んでいる地域もありますが、それでも水道水をきれいにするための塩素が大量に使用されています。
塩素は体内に入ると細胞を破壊する働きが在るので、水を飲むときはできるだけミネラルウォーターにするか浄水器を取り付けるなどしてできるだけ塩素を除去した水を飲むようにします。
身体を冷やさない
身体が冷えると血行が悪くなるほかリンパの流れも悪くなり、体の老廃物の排出がうまくいかなくなります。
体内の老廃物が引き金になってアトピーを引き起こすいこともあります。
まずは冷たい食べ物や飲み物を大量に摂取しないこと、適度な運動や体を温める食材を積極的に利用した食事で体を温めます。
αリノレン酸の含まれている脂を使用する
外食が多い人や洋食好きでバターやマーガリンなどを多用している人などは、リノール酸の摂取が多く、体内でαリノレン酸とのバランスがうまく保たれていません。
バランスが崩れリノール酸の過剰摂取が続くと太りやすくなったり、体に様々な悪影響を及ぼします。
αリノレン酸の含まれている油を積極的に取り入れることでリノール酸とのバランスが取れ、悪影響が少なくなります。
肌着などは天然素材にこだわる
肌に触れる衣服、特に肌着は綿や絹などの天然素材にこだわりたいものです。
化学繊維の肌着は痛異性は良いのですが静電気が起きやすく、刺激も強いためかゆみの原因となってしまいます。
肌着は綿や絹100%のものとし、縫い目が気になる場合は裏返して着ると効果的です。
界面活性剤を避ける
食器用洗剤、洗濯用洗剤、シャンプーなどには滑りや浸透性を高めるために界面活性剤が使用されていることが多いです。
しかし、肌のバリア機能が弱っているアトピーの人に界面活性剤は刺激が強く、アトピーを悪化させる原因にもなってしまいます。
少し使用感はよくありませんが界面活性剤が使用されていないものを使うことによってアトピーの悪化を防ぐことが出来ます。
ストレスの軽減
ストレスがアトピーの要因になっているのは大人だけではありません。近年は家族関係や受験戦争などによって子供もストレスにさらされています。
ストレスは自分の力だけで解消させるのは難しいのですが、自分なりの癒しグッズや癒しの方法を見つけてストレスを軽減させることでアトピーが治ることもあります。
アトピーに効果のある8つの食べ物
アトピーは原因不明の皮膚疾患と呼ばれ、これといった明確な原因は解明されていません。
さらにアトピーの人は肌が弱いという特徴があり、様々な要因が複雑に絡み合ってアトピーを悪化させていることもあります。
医食同源という言葉もありますがアトピーも食事が大きく関係してきます。ここではアトピーを治すのに効果が期待できる食べ物について具体的に紹介していきます。
米(ごはん)
和食の中心は米です。パンにはマーガリンなど身体に不要な油などが含まれることも多いのでアトピーの人にはお勧めしません。
主食をご飯にするとおかずも自然に和食系のおかずになりやすいため体に良いのです。
白米で慣れてきたら雑穀米や玄米などにも挑戦してみましょう。栄養価も高まりアトピーも改善されます。
みそ汁
ご飯といったらみそ汁というくらい、和食の中心となっているみそ汁ですが、みそには酵素や乳酸菌など体でよい影響を与える成分が豊富に含まれていて、腸内環境を整え免疫力を高め、アトピーを改善させる働きがあります。
みそ汁の具に根菜類やキノコ類、海藻類を使用するとさらに効果が高くなります。
漬物
漬物には乳酸菌が多く含まれていて、腸内環境を整えアトピーを治す効果があります。
ただし、塩分の過剰摂取を避けるため、大量に食べたりするのはやめ、浅漬けを適量食べるようにします。
発酵した食品
みそ汁のみそや漬物も発酵食品の一種ですが、酵素や乳酸菌を豊富に含んでいるため、腸内環境を整え免疫力を高めたり、アトピーを改善させる働きがあります。
さらに自律神経のバランスを整える働きもあり、ストレスなどから悪化しているアトピーにも有効です。
納豆やキムチ、みそやしょうゆ、ヨーグルトなどを積極的に摂取するようにしましょう。
青魚
脂を摂るなら肉類の油より魚類の油のほうが良質で健康にいいといわれています。
特にイワシやサンマ、アジなどの青魚に含まれる脂にはDHAやEPAという成分が含まれていて、体内の炎症を抑え、血液をサラサラにする働きがあり、この効果でアトピーを治します。
ゴマ
ゴマは非常に小さな食べ物で栄養価がないように感じますが、非常に多くのビタミンを含んでいるほかオレイン酸やリノール酸といったアトピーに効果のあるといわれる不飽和脂肪酸も含まれています。また、セサミンは抗酸化作用があり、肌に刺激を与える活性酸素を除去する働きが在ります。
ただし小さな粒ですが脂を非常に多く含んでいるため、食べすぎには注意が必要です。
アロエ
アロエに含まれるアロエベラという多糖類の成分やアロエチンには体内のウィルスや細菌をやっつける働きがあります。
アロエと発酵食品のヨーグルトを合わせたアロエヨーグルトはアトピーの人におすすめの食べ物です。
甜茶
甜茶と聞くと花粉症を改善させるためのお茶というイメージが強いですが、そもそも花粉症とアトピーが発症するメカニズムは同じで、鼻に症状が出れば花粉症、皮膚に症状が出ればアトピーということになります。
甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールという抗酸化物質の作用によってアトピーの炎症を抑え、かゆみを沈めます。
まとめ
アトピーは遺伝によるところも大きいですが、生活習慣や食習慣、ストレスなどから発症している場合には生活習慣や食習慣を見直しただけでアトピーが治ることもあります。
早寝早起きを心がけバランスの取れた和食を中心に食べるように心がけましょう。
アトピーが治るスキンケア方法には次のようなものがあります。
- 記録をつける
- 良質な汗をかく
- 入浴の時塩素除去を行う
- 規則正しい生活習慣
- 水道水の塩素除去
- 体を冷やさない
- αリノレン酸の含まれている油を使用する
- 肌着などは天然素材にこだわる
- 界面活性剤を避ける
また、食べ物が原因でアトピーになっている人は要注意ですが、そうでない場合には腸内環境を整えたり、抗炎症作用のある食べ物を積極的に食事に取り入れてみましょう。
おすすめの食材は次のようなものがあります。
- 米(ごはん)
- みそ汁
- 漬物
- 発酵した食品
- 青魚
- ゴマ
- アロエ
- 甜茶
重度や最重度のアトピーの場合、病院で治療しながら行うことが大切ですが、軽度や中等度のアトピーの場合は日常生活を改善することで治ることもあります。