膀胱炎の治療法10選
膀胱炎は泌尿器系の病気の中でも最もかかりやすい病気です。
男性に比べると身体的な構造上、女性が圧倒的に多く、5人に1人は一生のうちに一度は経験するといわれています。
以下のような悩みを持つ女性は多いとされています。
膀胱炎の原因を知りたい…。
膀胱炎を自宅で改善できる方法があるのなら知りたい!
膀胱炎の予防に効果的な食べ物は?
男性よりも女性の多くの方が、悩みを持つ疾患の一つが膀胱炎です。きちんと治療しないまま放置しておくと腎盂腎炎(腎盂炎)という重病にかかってしまう恐れがあります。
そうなる前に、膀胱炎について知っておくことで。予防や対策をとることができます。
そこで当ページでは、膀胱炎の治療法10選についてご紹介しています。膀胱炎にお悩みの女性の方はぜひ、参考にしてください。
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膀胱炎の原因
膀胱炎は原因はさまざまな細菌が膀胱に入ることによりますが、そのほとんどが大腸菌とされています。
大腸菌は大腸内にいるときは無毒ですので、大腸の中にいる状態では問題ありません。
ですが、他の臓器に付着してしまうと食中毒を引き起こす原因となったり、化膿性の感染症を引き起こしてしまったりと、毒性の強い菌となってしまいます。
大腸菌は便と共に排出されますが、その際肛門の周りや膣部分に大腸菌がついてしまうと尿道から侵入し、膀胱に入ることによって炎症が起こってしまい膀胱炎になるのです。
また、トイレを我慢して膀胱内に尿が溜まった状態が長く続くと尿の中に細菌が繁殖し、炎症を起こして膀胱炎になることもあります。
女性は尿道が短く、膣や肛門と尿道口が近いので、男性に比べるとかかりやすくなります。清潔でない状態で性交渉をしてしまうと細菌を尿道に押し入れてしまうので炎症を起こしやすくなります。
また、クラニジアという性病が原因で膀胱炎にかかってしまう場合もあります。
性病の中でも自覚症状がほとんどないクラジミアは、性交渉を介して感染しやすく、精子と一緒に卵管や腹腔に運ばれるため、不妊症や子宮外妊娠などを引き起こす原因にもなる病気です。
また膀胱炎は、免疫力が弱くなると感染しやすくなります。人間の体は普段は免疫力で膀胱の粘膜に最近を寄せ付けなのですが、体調が悪くなると免疫力が低下してしまい、膀胱炎にかかりやすくなります。疲れているときは抵抗力が低下するので、特に注意が必要になります。
膀胱炎の治療法10選
膀胱炎はきちんと治療をすれば直ぐに治すことができます。病院で抗生物質を処方してくれますので、医師の治療を受けるようにしましょう。
ただし、慢性の膀胱炎で何度も繰り返し発症してしまう場合は、日常生活で気をつけなければならないことがあります。
ここからは、膀胱炎の治療法10選について具体的に紹介していきます。
水分をたっぷりとる
膀胱の中で細菌を増やさないためには尿を出すことが必要です。
水分を十分取って、トイレに行く回数を増やして尿を出すようにしましょう。
膀胱炎は、初期の段階ですとトイレに行く回数をなるべく多くして、尿で細菌を洗い流すと治ることもあります。
ストレスを発散する
ストレスが溜まると免疫力が低下してしまいます。
ストレスをためない様に、自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。
我慢せずにトイレに行く
膀胱炎は膀胱に細菌が侵入することによって炎症が起こる病気です。
膀胱に細菌が入っても尿と一緒に流せば繁殖を防ぐことができますが、長時間尿を我慢してしまうと膀胱内で多量に繁殖してしまい炎症がおきやすくなりますので、トイレは我慢せずに行きましょう。
トイレの後始末に注意する
トイレの後始末は「前から後ろ」に必ず拭くことが重要です。
後ろから前に拭いてしまうと大腸菌を尿道口に付着してしまいかねませんので、かなりの危険性があります。
膀胱炎は膀胱に大腸菌が入り込むことが原因で炎症を起こす病気ですので、炎症を避けるためにもこれを習慣付けましょう。
鍼灸治療をする
慢性的な膀胱炎にかかってしまっていたら、抗生物質による治療でも完治することが難しいようです。
鍼灸治療は慢性化した膀胱炎の治療に効果があることが、WHO(世界保健機構)で認められています。
慢性の膀胱炎でお悩みの方は、是非お試しすることをおすすめします。
便秘にならないようにする
便秘は腸の中に便が長く停滞している状態であり、腸の中に便が長くいればいるほど大腸菌が繁殖し続けるようになります。
便の中に大腸菌が沢山含まれる状態になると、尿道に多くの大腸菌が付着してしまう可能性がありますので注意が必要です。
疲れをためない
疲労が溜まったり、寝不足が続いてしまうと、普段正常に働いている免疫力が衰えやすくなり、風邪をひきやすくなります。
同じように膀胱炎も疲労が原因で起こりやすくなりますので、充分な休養をとるようにしましょう。
疲労回復、疲労の対処方法に関しては、以下の関連記事も併せて参考にしてみてください。
下腹部を冷やさないでおく
下腹部が冷えると血流が悪くなり、膀胱の免疫力が弱くなりますが、下腹部の血流をよくすることで、膀胱の免疫力を保つことができるので膀胱に細菌の侵入を防ぐことができます。
特に冷房の効いた部屋で長時間デスクワークをすると下腹部が冷えやすくなります。ひざ掛けなどの使用で、下腹部の冷えを防ぐようにしましょう。
セックスの前後は注意して予防する
セックスの際に膣の分泌液に細菌が混ざったり、尿道の細菌を膀胱に送り込む可能性があります。尿道は膣のすくそばにありますので、炎症を起こしやすくなります。
セックスの前にはシャワーを浴びたり、セックスの後はトイレで尿を出すようにして、膀胱炎の予防をしっかりしておくことが大切です。
清潔を保つようにする
女性の尿道は膣や肛門が近くにあるので、細菌が侵入しやすくなります。
生理ナプキンやおりものシートを使用しているときは、蒸れやすいので菌が繁殖しやすくなってしまいます。こまめに取替えて清潔を保つことにより菌の侵入を防ぐことができます。
膀胱炎に効果のある食べ物5選
普段の食生活の改善が、膀胱炎の治療や予防につながる場合があります。
食べ物によって、利尿作用や免疫をアップさせることができるので、膀胱炎に効果を発揮することができます。
ここからは、膀胱炎に効果のある食べ物5選を具体的に紹介していきます。
パイナップル
「プロメライン」という酵素がパイナップルには含まれておりますが、この酵素は強力な抗炎症作用があります。
1日1カップ分のパイナップルを食べると、膀胱炎による痛みの緩和や、膀胱炎の炎症が抑えられる効果が期待できます。
セロリ
セロリは利尿作用が強く、膀胱を浄化したり殺菌効果もありますので野菜の中でも特におすすめです。
尿は大腸菌などの細菌を体の外に排出するので、炎症を防ぐことができ、膀胱炎にかかりにくくなります。
クランベリー
クランベリーには、大腸菌が膀胱の粘膜に付着させない作用と、利尿作用がありますので、膀胱炎の予防に効果があります。
ジャムやジュース、クランベリーティー、サプリメントなどで摂取するとよいでしょう。
重曹
重曹には、尿の中の酸を中和する作用があり、尿を中和するとこで膀胱炎による痛みの改善が期待できます。
膀胱に痛みを感じた時にコップ1杯の水に重曹小さじ1杯を溶かして飲むと効果的であり、
病院でも推奨されておりますのでその効果は期待できます。
ヨーグルト
ヨーグルトは沢山の種類がありますが、その中でもプロバイオティックスという善玉菌が含まれているヨーグルトを食べることをお勧めします。
プロバイオティックスは、体内の悪玉菌を体の外に排出し、大腸菌の繁殖も抑える効果がきたいできますので、毎日ヨーグルトを食べるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
膀胱炎は日常生活の中のちょっとしたことを気をつけるだけで、充分予防することができる病気です。
ここまで当ページでは、膀胱炎の治療法10選を以下のようにご紹介してきました。
- 水分をたっぷりとる
- ストレスを発散する
- 我慢せずにトイレに行く
- トイレの後始末に注意する
- 鍼灸治療をする
- 便秘にならないように注意する
- 疲れをためない
- 下腹部を冷やさないでおく
- セックスの前後に注意する
- 清潔を保つようにする
また、以下のように膀胱炎に効果のある食べ物5選を紹介しています。
- パイナップル
- セロリ
- クランベリー
- 重曹
- ヨーグルト
膀胱炎の治療は泌尿器科だけでなく、婦人科でもしてくれます。膀胱炎の治療をためらっている女性の方は、症状が重くならないうちに病院で診てもらいましょう。
また、薬は処方された分最後まできちんと飲むようにしましょう。たとえ薬が余っているうちに症状が治まっていても、途中で飲むのを止めることはせずに、再発防止のためにもきちんと飲むようにしましょう。
膀胱に菌が残っていないかもきちんと検査を受けて調べてもらいましょう。
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